プリンスエドワード島・赤毛のアン!


赤毛のアン』(モンゴメリ著・村岡花子訳)を初めて読んだのは14歳の時。同級生の男の子が教えてくれたのです。読み始めてすぐにとりこになりました。犬の散歩で通る丘や池や谷間に名前をつけ、「腹心の友」ダイアナを求めてアンの気分に浸ったものです。
 『赤毛のアン』では、グリーンゲイブルズのアンの部屋には高い窓があり、アンがこの家に来た4年後にはうす緑色のモスリンのカーテンがかかり、壁紙はリンゴの花の模様。窓からはダイアナとランプで交信し、春になると花盛りのリンゴの木が見えるのです。
 私の実家のすぐそばにはりんご園があり、秋になると完熟リンゴを買いに出かけたので、リンゴの花の壁紙と窓から見えるリンゴの花咲く風景は空想でき、モンゴメリの細やかな気配りを感じたものでした。
 結婚する時荷物の中にこの本も入れました。出張で夫がいない日々は、『赤毛のアンの植物ノート』を作り、その作業に熱中しました。
 そして今回、モンゴメリのお墓参りをしてから、プリンスエドワード島をくまなく巡りました。グリーンゲイブルズグリーンゲイブルズ郵便局、キャベンディッシュ教会、グリーンゲイブルズミュージアムモンゴメリの生家を訪れ、アンの本に登場する海辺や湖や森の小道も歩きました。ルピナスがどこも花盛りで良い季節でした。
 写真はグリーンゲイブルズのアンの部屋。リンゴの花の壁紙ではなかったけれど・・・。