熊井明子著『めぐりあい』(春秋社)


 先ほど読み終えました。
表紙絵は福沢一郎画伯の「アポローとダフネ」のリトグラフ。姉の家に遊びに行くと居間に飾られている姉の大好きな絵です。話はこの画伯を心の師とし講習会にも参加した私たちの父の若き頃の話から始まります。
 映画監督熊井啓と過ごした姉熊井明子の46年、あらゆる資料を基に、義兄の監督としての姿が明らかにされていき、それらはまるでドキュメンタリーの映画をみているよう。全体に実に緻密に書かれています。年月をかけて推敲された文章は、まるでよく磨かれた宝石のようです。
 終わりのない二人の愛にも感動しました。また熊井啓監督の映画をもらさず観たくなりました。
 
是非沢山の方にお読みいただきたいと願っております。
 本屋の店頭に並んんでいるほかに、ネットでも購入できます。
詳細はwww.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-44722-2/
をごらんください。