風雅舎加地一雅さんの訃報

私のハーブ教室では海外そして国内の庭園の映像もご覧いただきます。
今月1月の最初のクラスは朝日カルチャーで、テーマは「風雅舎」でした。
様々な映像とお話をして帰宅して見たのは、なんと奥様から届いた訃報と「1月15日をもちまして閉幕いたします」というお知らせのハガキでした。
一撃されたようなショックでした。


(写真は昨年6月19日のもの)

兵庫県三木市志染町には、加地一雅さんが31年余にわたり、作り続けた素晴らしい庭があります。加地さんは株式会社エクステリア風雅舎の代表でもありました。
2012年10月にハーブの講演を依頼されて風雅舎にうかがった時、
この庭園の魅力にとりつかれ、また来たいと強く思ったのでした。

ケヤキはますます大きくなり、存在感満点。



そのチャンスは5年後の昨年やってきました。
NHK学園の旅に神戸が含まれていたのです。
是非皆様にも見ていただきたいと、入れこんでいただきました。
5年ぶりの加地さんはお変わりなく、お元気そうで、庭を巡りながら、皆様の質問にも丁寧に答えて下さいました。



◎小道へと誘うプロムナード。この自然風に作るには、コツがあると前回説明いただき、今度は私がそこに残っていた数名の方に説明させていただきました。



◎ここも大好きな場所です。




植物の選択が庭造りで重要。
「斑入り葉はコルヌス・コントラバータ・バリエガタ、その手前はアナベルの親類の‘エメラルドレース’。
これはどこで切っても新しい芽に花が咲く便利な花、その左側はゲラニウムのビオコボ。常緑で日なたでも日陰でもOK。ピンクの花が愛らしい。花の後葉がきれいなままなので便利」


◎などと、ありがたいアドヴァイスが次々と。




そして、
「日当たりそして風通しを考えると、この規模は無理で、来年1月には2000坪の場所に引っ越します。4月には日本人の日本人による庭園をオープンします」
とおっしゃり、
様々な事を考えると、最後のチャンスかもしれないと、
その心意気に、
「木々が根付いたら、是非うかがいますね」
と、約束したのでした。




風雅舎の花苗は、どれも欲しいものばかり・・・でした。

◎加地一雅さんのご冥福をお祈りいたします。