この日の二番目の訪問場所は「大分香りの博物館」です。
銅製の蒸留器とガラス製の蒸留器が展示されている講義の部屋。
ガラス製の蒸留器は私の持っていたものと同じでした。
ローズゼラニウムなどのエッセンシャルオイルを抽出したものでした。
白衣を着た吉田さんが香りについての歴史を短い時間でわかりやすく講義してくださいました。
その後グループはフリーと香水調香の二手に分かれ、私は調香の方へ。
NHK学園のフランスの旅ではグラースで調香体験を致しましたが、それを懐かしく思い出しました。
吉田さんの説明を聞きながら、自分好みの香りを作り上げてゆきます。
まずは、ミドルノート、トップノート、エンドノートの三つに分類され、さらにそれらが三つに分類された中から、合計20ml、スポイトによりボトルに入れる作業です。
私は、
M3ースイートフローラル(ジャスミン、ローズ、バイオレット等) 4ml
T1−シトラス(レモン、オレンジ、グレープフルーツ等) 15ml
E2ーウッディ(サンダルウッド、ヒノキ等) 1ml・・・これは最初に入れすぎると元に戻らないので注意と吉田先生。
この後、
香りを聞くスティック状の紙の先に、合わせたものをわずかにつけてから空中で十分さばいてアルコールを飛ばし、香りを確かめます。
鼻がゼロの状態にするには腕の内側をかいだり、窓の外の外気を吸い込んだりすると良いとのこと。
この後、
あと10mlプラスするのですが、よく考えて決めます。
皆さんこの体験教室をとっても楽しんでいらっしゃいました。
自分だけの香りができるんですもの、嬉しいですよね。
香りをよく確かめた後、後の10mlは、M3を7mlにE2を3mlに致しました。
香りは5日程してから聞いて下さいとのことで、今確かめてみました。
フローラルの甘さがある爽やかなシトラスが含み、ウッデイも感じるものでした。
夫「あっいい香りじゃない!」
吉田さんによると今回作ったものはオードトワレよりも少し強いものとのことでした。
この後、
博物館見学を致しました。
非常に珍しい驚くほどの貴重な品々が展示されていました。
本当に驚くばかりのコレクションでした。
香りについて様々に学んできた私にとってここは集大成といった感のある場所でした。
いながらにして世界の香りが学べるのです。
時間がとても足りないと思う収集品でした。
是非沢山の方々に訪れていただきたいと思いました。
トリーモス
ギリシアの香油壺
沈香
蝶文鼻煙壺など
百済の時代の25代国王武寧王の陵より発掘された青銅製の香炉
白檀
竹蒔絵火取香炉と伏籠。
こうして着物に香りを移していたのですね。
源氏物語の世界が理解できてきます。
◎この日は別府市内の別府湾ロイヤルホテルに宿泊致しました。
美味しい夕食後は自己紹介によりいっそう和やかな雰囲気になりました。
この後は食休みの後、別府温泉に来たのですから是非温泉に。
皆さまにもお薦めしました。
薔薇がいっぱいの露天風呂もとても気持ち良かったです。