熊井明子『私の部屋のポプリ』(河出書房新社)


 今月の20日に、姉・熊井明子の『私の部屋のポプリ』(河出書房新社)が、河出文庫の最新刊として発売されました。これは『私の部屋のポプリ』(婦人生活社1976年刊行)のものを底本として、2006年に河出書房新社版として刊行されたものが文庫本となったものです。
 1973年に連載スタートの時から夢中になって読みました。
 まるで尽きぬ泉から沢山の知識が湧き出してくるような内容でとても影響を受けました。
 父母や祖父母やきょうだいのことも書かれていて、読んでいてワクワクしました。
 この写真の白薔薇のペイパー・ウェイトはイギリスで見つけて、迷わず買ったものです。
 それは「白薔薇に恋している男」というテーマで小説家のトルーマン・カポーティーが白薔薇のペーパー・ウェイトを手に入れて以来、そのコレクターになったという文章(本書22頁)を読んでからいつか私も欲しいなと思ったからでした。
 今回の文庫本には梨木香歩さんが素晴らしい解説をなさっています。
 人生に希望を持ちたい方、目標を探している方、生きる意味を見つけたい方、すべての方にお読みいただけたらと思います。
詳細は www.kawade.co.jp/bunko.html の、最新刊の部分をごらんください。