庭の最後のレモンが美しいレモン色に色づきました。
この貴重なレモン、「そうだポマンダーを作ろう」と思いつきました。
姉熊井明子が1996年に著した『シェイクスピアのハーブ』には、シェイクスピア（1564〜1616年）の作品に登場する様々な香りのものが詳細に述べられていますが、ポマンダーもそのひとつです。シェイクスピアの時代、オレンジやレモンに全面クローヴを差し込んだものがあり、病魔をしりぞけるために持ち歩いたり、祝祭やクリスマスの贈り物に使われたのでした。
用意するのはレモン、クローヴ、つまようじ又は竹串、スパイスパウダー（シナモン、オールスパイス、タイム、ベイツリー、クローヴ）
まずは鉛筆で文字を書きます。私は幸せを祈り、ＨＡＰＰＹ！という文字にしました。
竹串で穴をあけたら、クローヴの蕾の部分がつぶれないように注意して差し込みます。
ポマンダーはふつう全面にクローヴを差し込みます。クローヴは防腐作用があります。この文字だとクローヴの量が当然少なくなりますので、まぶす粉に殺菌作用が強いタイムを多めに入れクローヴの粉も加えました。そのスパイスパウダーをビニール袋に入れてまぶします。
袋から取り出してキッチンペーパーに包んで冷蔵庫の野菜室または乾燥する場所や風通しの良い場所に置きます。時々上下を動かします。固くなったらできあがり、余分なスパイスパウダーは取り除きます。
◎右側は一昨年作ったものでこんなに縮み石のようにカチカチですが、まだ香ります。
スパイスパウダーの材料はすべてスーパーのスパイスコーナーで求めたものです。
