昨夜はフラワームーンと呼ばれる五月の満月でしたね。
すみずみまでいきわたる月光が,一瞬良いことを起こしてくれるような気持ちにさせてくれました。
(ジャコウアゲハ飛来)
なんといっても一番感動したのは、
近くに住むYさんからジャコウアゲハが産卵にやってくるというウマノスズクサをいただき育て、なんと6年目の2013年5月5日に、飛来した時のことでしょう。
ハタハタハタハタという音がきこえそうな、優雅な飛び方に、カメラをかまえ
ながら胸が高なりました。
ウマノスズクサはウマノスズクサ科のつる性の多年草で、春になると暗紫色の芽が真っすぐ出て、
やがてこの写真のような色になります。先には葉になる芽が見られます。
この大きさそして美しさに圧倒されます。
しばらくは辺りを優雅に飛び、バラの枝先で一休み・・・
そして、次の瞬間ウマノスズクサの新芽目指して、迷うことなく一直線に。
蝶の表側から撮ったり、裏側から撮ったり。
しっかりとつかまり、新芽の所に産卵しています。
卵から孵った幼虫たちはすぐにその葉を食べることができそうです。
裏側はこんな色あいなんですね。
ウマノスズクサの夏の状態。馬の首にかけられた鈴からの命名だそうですが、可愛い果実ですね。
ウマノスズクサの根や果実は、日干しにして薬に使用されますが成分がほぼアルカロイド系なので有毒。素人厳禁。
幼虫は有毒のこの葉を食べて大きくなるため、小鳥は食べないという自然の摂理には驚くばかりです。
(ラヴェンダーの花の蜜を吸うアゲハ蝶)
まるで張り付いているかのような状態で、ラヴェンダーの一輪一輪の蜜を丁寧に吸っています。
2の1でお話したブッドレアは甘い香りを漂わせバタフライガーデンには欠かせません。
(ブッドレアの蜜をすう蝶たち)
最初のブッドレアが枯れて、その後この矮性のブッドレアを植えました。
良く花が咲き、蝶が飛来します。
(メドウセージの蜜を吸う)
このサルヴィア類も蜜を吸いやすそうで、よくきます。
(ひと休みする蝶)
庭ではあちこちでひと休みするかのように、翅を休めている蝶がいます。
こんな時はシャッターチャンス!
(アオスジアゲハの産卵)
我が家には、クスノキの変種の芳樟があります。
ここに次々とアオスジアゲハが産卵にやってきます。
アオスジアゲハは真剣な顔をして、今卵を産み落としました。白いポツンとしたものが卵です。
あちこちに今産んだばかりの卵がポツンと白く見えます。
よく見ていると、やはり新芽の柔らかいところを選んで産んでいます。赤ちゃんたちがたまごから孵ってすぐに食すことができるようにでしょうね。素晴らしい。
◎こうしてバタフライガーデンを作っていると、いながらにして蝶が訪れ、その動きのある美を楽しませてくれます。是非トライしてみて下さい。もちろんベランダの鉢植えにも蝶はやってきます。
幼虫の姿には弱い私ですが、保護のために蝶になる直前の段階で室内観察することもあります。成功せず、今年こそはとは、思うのですが・・・
◎義弟の俊郎&園子さん夫妻が高知在住の時、
「松林のところの自然に生えるウマノスズクサに卵がついていて、それが孵ってジャコウアゲハが飛んでいたよ」
とのことで、楽しい蝶談義。
我々が訪ねたのは2003年3月のことでしたのでまだ寒くて、その姿は見ずに終わりました。 (了)