バタフライガーデンの楽しみ 2の1

こんな時だからこそ家にいて、園芸を楽しみたいものですね。園芸は、庭、ベランダ、室内・・・どこにいても楽しめる世界です。そしてその楽しみ方も数限りなくありますので、その中から好みのものを選ぶと良いでしょう。 

本日は実際に楽しんでいる、 とても興味深いバタフライガーデンをご紹介します。

f:id:mitioyoneko:20200506165104j:plain

蝶が庭に来る目的は、産卵することそして花の蜜を吸うことでしょうね。もちろんお相手を探す目的も。

蝶が来る庭にするためには、幼虫がそこで生育できるための植物が必要ですし、蜜をすいやすいような花を植えることも大切です。

ミカン科の植物はアゲハチョウやクロアゲハが産卵し、幼虫はそこで成長します。ユズやミカンやレモン。

我が家ではカレーリーフツリーにも盛んに産み付けます。いっぽうでセリ科のフェンネルやパセリにも沢山の幼虫がゴロゴロといて驚くこともあります。

この写真の山椒はミカン科。今朝はこうしてアゲハチョウがしきりに卵を産み付けていました。

 

f:id:mitioyoneko:20200506165108j:plain

バラの枝先では少し休憩の様子。

 

f:id:mitioyoneko:20200506165121j:plain

レモンバームでも寛いでいるみたい。

 

f:id:mitioyoneko:20200506165124j:plain

あっアオスジアゲハがすごいスピードでやってきて、プリムラ・マラコイデスの花の蜜を吸い、すぐにどこかへ飛び去りました。とにかく早いので撮りにくい蝶です。

東側の芳樟にはこの美しいアオスジアゲハが産卵にやってきます。

今年はこの木を整理して残りの一本も強剪定しましたので、

「新芽が伸びるまで、あと少しお待ちくださいね」

ですね。

 

f:id:mitioyoneko:20200506165125j:plain

南側に植えてあるウマノスズクサには、美しい蝶ジャコウアゲハが産卵します。

2年続きで姿を見てないので、今年こそは来てくださいの心境です。

 

f:id:mitioyoneko:20200506165137j:plain

右側の木はブッドレアです。

この花は蜜が多く芳香があるため蝶が多く群がる木として知られています。

下の写真は、拙著『英国のハーブと花』(誠文堂新光社1996年刊)で、そのブッドレアが満開の写真。

f:id:mitioyoneko:20200506193339j:plain

コッツウォルズのセルスリー・ハーブ&ゴート・ファームには、1988年、姉との共著『ハーブ&ポプリ英国風の楽しみ方』(主婦の友社 1989年刊 )取材のために、姉そしてスタッフの皆様と訪問して以来、何回も出かけた場所。

庭はご夫妻の手によりその度に新しい部分が加わり、フレンドリーで魅力的な奥様のジリアンさんの説明を受けながらの庭巡りはとても楽しみでした。

ある年、斜面の一番下のシンボルツリーの後ろに壁のようにブッドレアが咲き誇っていました。甘い香りを放ち、蝶がたくさん飛来して蜜を吸っています。

まるで動く絵画のような姿に見惚れていると、蝶の姿を楽しむためにこの木を植えたと話してくれました。

蝶を楽しむ庭、もちろん楽しんではいたのですが、もっと色々と研究してみようと、まずはとりあえず、帰国してすぐに庭にブッドレアを植えたのでした。(つづく)