実家の祖母の部屋の前にあり、毎年見事に咲いていたツツジ。
その前で祖母と記念写真を撮ったりして、幼い私にとっても特別な花でした。6歳の時父から玄関入口の場所に花壇を作ってもらい、そこにさし木したのもこのツツジでした。
その時すでに大木となっていてかなりの年代物。
‘ユウギリ’と覚えていたけれど、今回‘夕霧島’とわかり、ああ良かった!
先日兄が挿し木した蕾一杯のものをもらい、咲き始めました。
窓から眺めると、どんな時にも愛し可愛がってくれた優しい笑顔の「おばあちゃん」のことが想い出され、胸がいっぱいになります。
父が美術出版から出版した、自分で造り上げた庭の四季を鉛筆画と詩でまとめた画集「壺中の天地」に、このツツジのことが記録されていました。
庭づくりに熱中している時、祖母や両親の血が脈々と流れていることを、ふと感じるのです。
◎夜兄に電話すると、今年は殊の外見事に咲いていて、今日も二人で感動して見ていたとのこと。