6月19日(月)(風雅舎→六甲高山植物園→三室戸寺→平安神宮)
六甲高山植物園
入ってすぐの所から見えるのは水芭蕉や羊歯。
とにかく広そう。どんな植物園なんだろう。ワクワクしてきます。
ウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
六甲高山植物園の中川さんが迎えて下さり、植物の詳しい説明をしてくださいました。
キレンゲショウマの見事な群生。やがて黄色の花が咲き始めるとのこと。
この花は宮尾登美子さんの『天涯の花』という小説に登場することで有名とのこと。帰宅したら剣岳が舞台というこの小説を読みましょう・・・。
甘い香りは、このコアジサイから。
淡い紫色の花は五弁の細かい両性花だけで、雄しべが長くて花の外に出ます。
山百合、カノコユリなどが花茎を伸ばしている場所もあります。
「イノシシの被害を防ぐために、周囲には柵が設置されています。六甲山にあったもので人とイノシシで無くなってしまったものもあります」
コウホネの黄色の花を懐かしく思うのは、実家の父が造っていた庭の池に、コウホネが植えられていたため。
そこには、ヒツジグサと呼ばれる睡蓮もあり、この池のものとよく似ていました。
皇室関係の方が3回お見えになっている特別な植物園とのことでした。
橋を渡り終ると、ハマナスのピンクや白が満開。
オキナグサとクモノスバンダイソウ。
皆さん熱心にメモする姿が素晴らしいです。
エーデルワイスが何株も。
ロックガーデンの周囲には、ネパールの探検隊よりの種から育てた木々が大きく育ち見事。
他にも中国のメタセコイヤ、その下はカクレミノなど。
「右側にはカラマツ、その下に咲くのはピンクのカルミヤです。
サラサドウダンやベニドウダン、アカヤシオが林になっている様子は、他では見られません」
巨大なナツツバキ。沙羅双樹のお話も。
「ドウダンツツジは六甲自生ではありませんが・・・」
あまりの巨大さに、しばし見上げながら、秋の紅葉の素晴らしさを想像する。
「ヤドリギがありますよ」
エノキに寄生しているヤドリギ。
ヨーロッパのものはまるでパールのような実になりますが、これは赤い種類かしら。
食虫植物のコーナー。
小学校4〜6年生の時に父の校長としての転任により長野県下伊那郡三穂という場所で過ごしましたが、近くの堤のそばにモウセンゴケが自生していて、それを懐かしく思いだしました。
ここで中川さんはお終い。
ありがとうございました。
記念撮影していただきました。
この後、じっくりと植物の写真撮りをしていると一人になってしまったので、すぐにオオバオオヤマレンゲの場所へ。
オオヤマレンゲはカナダの街中や植物園で見ましたがこれはオオバオオヤマレンゲ。
釣り下がるように咲いている花が高貴な雰囲気です。香りも雅やかな感じです。
道を戻りクリンソウのコーナーへ。
実家の父の庭の池のそばにこの花も植えてありましたので、
ふっとそれを思い出す、クリンソウの小道でした。
花は想い出と共にあるものだと思いながら。
ずっと向こうに見えるのが、先程見た食虫植物のコーナー。
そこを通り過ぎて入口へ。
一人ですので、時間が心配。時計を見ながら先に進みます。
六甲高山植物園の四季の移ろいを映像で見ることが出来ました。
何人かの方がいらしてほっとしました。(続く)