庭に高低差をつける


 昨日の旧岩崎邸庭園は坂の多い場所にあり、その地の利に従い造園されているようで、斜面に造られた日本庭園はまことに立派なものでした。高低の差があると視角に入る庭の部分が増え、いっそう迫力がでるものと実感しました。
 高低の差といえば、我が家の庭は最初は平たんなものでした。
 40年目に入りましたが、様々な変化の庭の歴史があります。
 大きな変化は盛り土をして庭に高低差をつけたことでした。
 写真の砂利の部分が元の高さです。それにより庭の雰囲気ががらりと変わりました。
 この場所にはある年、カモマイルのベンチを造りました。設計図を描いてよく検討し、後は実行。コンクリートと砂と水を混ぜたものでレンガを積み上げる夫との作業は、けっこう難しいものでした。しかし年月とともに古びた良さが出て、今は眺めても欠点が味わいに感じられます。 
 カモマイルのベンチとは世界のハーブガーデンでよく見られるもので、多年草のカモマイルを植えてその葉のリンゴのような甘い香りを楽しむものです。現在はこうしたベンチや香りの芝作りのために、ノンフラワー・カモマイルという、花の咲かないものが市販されています。
◎写真はカモマイルのベンチにまわりの植物の実生などがたくさん生えたので、ポリポットなどに植え終え、土の整備をしたところ。新たに苗を植えるつもりです。
 左側の太い木が種から育てたキャロブ(イナゴマメ)です。