田辺聖子先生の本


 田辺聖子先生の小説は本当におもしろい!大好きです。旅に出かける時や重い長編小説(今回は村山由佳さんの『放蕩記』)を読んだ後など、まだ読んでない本はないかしらと本屋をのぞきます。男と女の機微、家族とのからみ、すぐにも作りたくなる料理が次々。
 年末に読んだ『鏡をみてはいけません』(集英社文庫)は、附箋をいっぱい貼り付けました。
 主人公の絵本作家でもある・野百合の愛読書の一冊が、姉熊井明子の『愛のポプリ』という設定で、ローズマリーの入ったポプリ、薔薇の枕などがとても大切な場面にでてきて、そのうえクリスタルグラスの卵、カレイドスコープ、星、勿忘草、天然ペパーミントクリスタルの細く小さい柱状結晶など、私の好きなものが次々と登場します。
 お雑煮、煮物、鍋ものなどの料理がまた素晴らしくさっそくレシピノートに記入。葱大好きな野百合のためその場面を読んだ日の夕飯は私も葱料理でした。
 今朝はそれらをもう一度チェック。野百合が鉢植えのローズマリー、薔薇、ミントを使いポプリを作ろうという気になった場面で、私もローズマリーのポプリを作りたくなり、すぐ作ることにしました。