スノードロップの種と蟻


しょうぶ湯に使うショウブを探して茂った部分をかき分けた時、
スノードロップの朔花を見つけました。
スノードロップは種を育てるために花がら摘みせず自然にまかせています。
まだ茎は地面から出ていて緑色ですが(手前に見える緑の線)、朔果は黄色く色づき重たげにころがっていました。


その奥にあるもう一つの朔果は、完全に熟した様子でクリーム色っぽくなっていて、落ち葉を取り除いた時、種がこぼれた状態になっていました。
そして蟻がいて自分の身体より大きなスノードロップの種をくわえて運んでいます。
蟻がくわえている種の左側の突起部分が「エライオソーム」というものではないかと思いました。これが蟻を誘引する物質を含むようです。
昨年はシクラメン・コウムの種を熱心に運ぶ蟻の姿を確認したこともあります。



蟻は次々とスピードで落ち葉の下まで運んでいきます。


落ち葉の下まで運ぶと何匹かが協力して引っ張っています。
そっと葉を取り除くと、いくつもの種が運ばれ、それぞれ蟻がくっついていました。
こうしてスノードロップはあちこちから芽を出すのでしょうか。