イギリス&フランスの旅日記2014年5月・・・1


いつもの姉との旅、
「今年はブルーベルが咲く頃に行きたいわ」と姉。
もちろん私も大賛成。
日にちは5月21日〜29日にしました。
ブルーベルの青に合わせて、今年のテーマカラーは青にしました。
昨年はオレンジ、一昨年は緑・・・という具合です。
姪の美恵から、もらったばかりの素敵な青色の上着を着て出発しました。
今回の目的の一つは、紀元前のケルトの時代に丘陵に作られたといわれる白馬を見ること。
ローズマリー・サトクリフ著の『ケルトの白馬』(ほるぷ出版、灰島カリ訳)を姉から借りて旅の前に読みました。
とても、感動的な本、ケルトの時代に丘に描かれた白馬の物語です。
馬のあたりにはブルーベルが咲いている場面も出てきます。
想像するだけでもワクワクしてきます。

飛行機の中で見せてもらった、姉の今回の旅の衣装計画。
もう、すごすぎます!
姉は少女時代からこんな感じ。
私は中学生になって姉と又一緒になり様々な影響を受けました。(小学校の4〜6年まで、 父の転任で私は弟と父母と飯田の三穂村ですごし、姉と兄は祖母と松本で暮らした)中学時代、姉に見習い、私も衣装ノートを作り描いたりしたものですが・・・

今回の旅はイギリスからフランスに移動するので、全日空でした。
飛行機は羽田発11時30分。
途中、ものすごく寒くて毛布二枚と薄いコートを体に巻き付けました。


ロンドン到着12時03分。
ロンドン時間4時03分です。

この間、ほとんどの時間を姉と話し続けました。
私は映画ノートを持参して、146の映画の内容について、様々な話をしました。
同じ場面に感動したり、気が付かない部分があったり。
「この役者の若い頃に演じた○○がいいわよ。是非観なさいよ」とか「この役者は年をとってからの○○が、またまた良い感じを出していて良いのよ。これも観なさいね」などとのアドヴァイスもあり。帰国しての映画鑑賞に拍車がかかりそうです。

幼い頃の話もつきませんでした。
両親の話も。


そんなで、時々ウトウトしたりしましたが、ロンドンに到着。
飛行機の日の丸と、ロンドンの街並みを写しました。

案内をお願いした柏尾さんとヒースローで8ヶ月ぶりの再会。
今年もよろしくお願いいたします。


チャーターしてあったタクシーで、一時間半ほどの、オックスフォードシャーのウォンテージのベアー・ホテルへ。
白馬を見るために泊るには、このホテルしかないそうです。

ホテルの前には立派な石像がありました。
良く見ると、かの有名なアルフレッド大王(849年〜899年)。
この町は全アングロサクソンの大王の生誕地でした。
ルフレッド大王といえば、{10世紀の『 Leech Book of Bald』には、エルサレムの司教からアルフレッド大王に送られた、ハーブの処方箋が含まれています。(ハーブ&スパイス サラーガーランド著 誠文堂新光社刊)}など、ハーブとのかかわりが多い王様です。

偶然とはいえ、なんというシンクロニシティーでしょう。
今年の始まりのこの町、二人にとってぴったりの場所でした。



夕食は、柏尾さんが具だくさんのイナリ寿司とブロッコリーのサラダを作ってきてくださり、その美味しさにいっきに疲れも消え去りました。
レシピをメモ。
ほうじ茶も美味しかったこと!
柏尾さんの料理はいつもいつも美味しいので、帰国して作るんですよ。
いつもありがとうございます!
イギリスは9時過ぎても明るい季節ですが、もうクタクタなので、ウロウロせずにすぐにやすみました。
夜中に大雨、明け方の4時30頃に遠くで早起き鳥(ブラックバード)の鳴き声が聞こえてきました。

翌朝嬉しいことに雨が止んでいました。雀やブラックバードウミネコのような声も聞こえてくる静かな環境です。
今日はこんなブルーの服装です。今回はこのブルーのバッグのみ、新調いたしました。

ホテルの熊の木彫りの前で記念撮影。


ホテルに荷物を預けて、
昨夜の夕食後、私の調子悪い靴の買い替えのために靴やを探しに、周辺をひとまわりしてくださった柏尾さんが、その時に見かけた教会や街並みなど素敵な場所を案内してくれました。後で桂冠詩人のジョン・ベッチャマンの家と庭もあったとの話で、これは次回の楽しみにしたいと思いました。
白馬はナショナルトラストで時間制限がないので雨が降る前にと、靴購入は後のことにして10時前にタクシーで出発しました。
運転手のエディーさんは何十年も前に競馬の騎手をやっていたそうで、太ってしまったけれど身のこなしの早いこと。
「2週間前に、白馬をきれいにするために、300〜400人のボランティアが集まり皆で削りきれいにした。この作業は、一年に一度とか決めずに行われる」
と、貴重な情報を教えてくれました。
このあたりは石灰岩のために上の土を掘ると下から白い石灰岩が出てくるのです。
そのために馬の模様に掘り取れば、馬の模様が見えるというわけです。

丘の途中にある駐車場に犬の運動の方が来たので、エディーさんが場所を聞くと、あの方向に上って行きなさいと指差してくれました。

エディーさん先頭で先に進み、このホーソンの木の先の場所で、右側に延々と進みました。
そこは古城跡がありまたまたそこを先に先に。
すると、はるかかなたのエディーさんが突然消えてしまいました。
不安になった頃にすごいスピードで走って戻ってきたエディーさん、
先程の犬の方に会ったのかも。
どうやら道を聞き直したようで、今度は左に進み、

と、まもなく、ありました!!!
今までなにも見えなかったのに、突然白い馬らしきものの線と丸が現れたのです。
これだったんですね。白馬は。
エストベリー近くの白馬とは全然違う像です。
ネットで見てはいたものの、想像したものとは違いました。
「ここが目ね!」
はるかかなたの丘の上からだったら、全体像が見えるかもしれないと、写真中央左寄りの奥の丘まで登りました。
近くにはブルーベルではなくシラーの仲間のようなブルーの花やカウスリップの咲き終わりがありました。

エディーさん、姉、柏尾さん。右側の白い部分が白馬の胴あたり。実際はこのように幅がある。


丘の上からだとこんな感じです。
左から尻尾、足、胴体が見えます。
小さく見える人はオーストラリアから来た方とこの地の方でした。滑るのでなんと裸足で歩いていました。



丘を下り、全体像が見える場所へと道を進みました。
途中、エディーさんが車からおりて走って行って路肩での場所を見つけてくれましたが・・・
もっともっと、良い場所を求めて、二人でどこまでも、前へ前へとあるいて行きました。
なんども振り返りながら・・・。
すると、見えてきました。
曲がりくねった道の両側にはカウパセリとエルダー、ホーソンの白い花々が咲き乱れ、その先のはるか彼方には白い馬が。
姉の姿も絵になります。


結局、ナショナルトラストの看板のあるここのあたりが一番良く見えましたが、
もしかしたら、もっと見える場所があるのかもしれません。
ポストカードのものは航空写真とのことでした。

「この日のために、靴もパンツも白。白馬の絵柄のスカーフも持ってきたのよ!」
靴下も青にして、テーマカラーも完璧!
姉のお洒落のセンスには学ばされます。
それに薄着にはいつもびっくり。

私はあまりの寒さにこんな格好。

その後、観光案内を探したのですが遠くのようなので町の郵便局隣りのスーパーでポストカードを求めて、白馬は終了としました。