薔薇の香りのお話9・・・ガリカ系のバラ `カーディナル・ド・リシュリュー`


深い紫の花が非常に個性的です。
1840年にフランスのLaffay作出のガリカ系の薔薇で、こうしたオールドローズを自分の庭で育てる喜びを感じています。
バラの香りその他薔薇の様々な事柄の参考文献として私が良く使うのが、今は亡き鈴木省三先生のものと、イギリスのピーター・ビールズさんの著書です。
ピータービールズさんの庭を訪ねて購入した『Peter Beales ROSES』は、大変わかりやすく重宝しております。
`カーディナル・ド・リシュリュー`につきましては、文中ではSweetly scented と表現され、香りの度合いはVFつまり、Very Fragrantと記載されています。甘い香り、大変香るバラ。

しかし、我が家のこのバラ、今年は花を鼻に押し付けても、香りがしません。たしか昨年は香ったのに・・・
夕方花を2輪摘み、白い紙の上にパラパラとちらしました。このバラ、花の付け根の部分は白で裏はグンと薄い色です。
今夜しばしば香りを確かめるつもり。
香りは咲き始めが香るといわれますので、明日はその花も探してみましょう。
朝、昼、夜、温度湿度なども影響しますので、その時々の香りにトライしたいと思います。
肥料に関しましてはすべてのバラを同じに扱っていて他は良く香るので、この場合は関係ないと考えております。

`カーディナル・ド・リシュリュー`が咲くコーナー。
施肥と痛んだ枝などの剪定のみの手入れで、良く咲く。
一年に一度の薔薇の花。
数年前純子さんにいただいた春咲きグラジオラスの`ピアベール'が気が付かないうちに足元に咲いていました。
手前に引いたら、`カーディナル・ド・リシュリュー`との相性が良さそうです。