一昨日の歌舞伎鑑賞

一昨日6月29日歌舞伎座新開場、杮落し六月大歌舞伎の千穐楽、第2部に出かけました。

時差ぼけで3時間しか眠れませんでしたの少し心配でした。が、迫力ある演技に時間はあっという間に過ぎました。

(壽曽我対面)
仁左衛門さんの工藤祐経菊之助さんの曽我十郎と海老蔵さんの曽我五郎。七之助さんの化粧坂少将、孝太郎さんの小林妹舞鶴愛之助さんの鬼王新左衛門などなど、役者揃い。歌舞伎の様式美をふまえながら、動きのある展開が続きます。
今回も前から6列目の花道の横という良い席でしたので、大変な迫力でした。Tさん、ありがとう!
兄十郎の衣装の千鳥の模様と弟五郎の蝶の模様が絢爛豪華。
Tさんより後ほど、
『「七三で五郎と十郎が長袴を翻して場所を入れ替わるのを見て
「初曽我や灯にひるがへる蝶千鳥」という歌があったのを思い出しました。
短歌にある「蝶千鳥」というのは弟五郎の衣装の蝶の模様
兄十郎の衣装の千鳥の模様のことなんです』と教えていただき、またひとつ勉強になりました。
一句
蝶千鳥 翻る花道 海老と菊

(土蜘)
花道からそっとあらわれた菊五郎さん扮する僧、実は土蜘の精が、私の席のすぐ横の花道で静かに立ちとどまった時、なんだかただならぬ気配を感じて、ゾゾゾっとしました。それほどに迫力のある菊五郎さんでした。番卒藤内に扮した勘九郎さんが目配りもきびきびと嬉しそうで、私までニッコリしてしまいました。