松本3日目・・・松本3

最初の2泊は姉と松本駅近くのブエナヴィスタに泊りました。

朝食会場は最上階にあります。実家のあたりが見える場所にしようとしましたが、ホテルの方に薦められて、西側が開けて見える個室にしました。
西の山々が、晴れ渡った空を背景に連なり、その迫力に今さらながら驚きました。
そのうえ、なんと雪が多いことでしょう。
常念、白馬槍、穂高連峰の素晴らしさに絶句。
この景色を見て育ったんだなあとつくづく思いました。
右側の手前の緑の場所が城山で、よく出かけたところです。
祖母も一緒に家族皆でお花見に行ったこともありました。
祖母も母も着物を着てお洒落をしていました。母が作ったお花見のご馳走がお重箱に詰められ、それを中心に皆で美味しくいただいたのでした。
今こうしてみると、家からはけっこう遠い距離。実家はこの写真の右よりもっとずーと先なのです。
姉と懐かしみながら、
「よくあの遠くまで皆で歩いたわねー」と話しました。
祖母、父母、きょうだい四人、総勢七名でした。
このように、時々一家で出かけましたが、父母の家族というものに対しての強い信念みたいなものがあったのだと思います。今想い出したりきょうだいで話したり・・・その時々の楽しい想い出が、即座に蘇ります。

四柱神社は縄手通りにあります。
小学校に入る前頃から元旦には祖母が私たちを連れてお参りに行きました。
その頃は大変寒い時でしたが、薪が焚かれる中、手を合わすと、子供心にも神聖に感じられたものでした。
今でも松本に帰ると必ずお参りします。
前日はお参りした後でそばの縄手のお花屋さんで花を買い、実家のお寺大安楽寺でお墓参りをして正麟寺に向かったのでした。
そしてこの日はここでお参りの後、オープンガーデンのお二人の庭を堪能し、その後実家に行きました。
義姉の陽子さんがお昼を用意してくれている間に、兄の案内で姉と庭をひとまわり。父が造り上げ、今は兄が手入れしています。私はどの植物もすべて覚えていて、帰るたびにそれを見るのが楽しみです。

玄関入口の右側は、今は見えなくなりましたが以前は井戸があり、その前にこの場所よりもっと広い場所がありました。
私が6歳の時、父が「ここが春子の庭だよ」と作ってくれて、ここで私はさし木をしたり、種まきをしたりしたのでした。今思えば私の原点ともいえる場所です。
今は兄夫婦が丹精込めたハーブや花などが元気に育っています。

この写真のツツジも他の木々も私が子供のころからずーとある木です。
花もそのまま咲いているのが不思議な気持ちです。
見ているだけでなごみ、落ちつきます。それにしてもずーと生きつづけてこうして季節がくると咲いている様子に感動しました。

兄が植えたシャクナゲや手前のクルマバソウがとても素敵!

このツツジもその向こうのコデマリも子供のころからずーと見ていた木々です。
玄関アプローチ部分は舗装されてとてもよくなりました。

ぐるっと回りながら池の場所へ。入口の井戸から水をひいているとのことで、水の音が心地よく響きます。父が大切にしていたヤグルマソウが元気。兄省吾さんの日々の愛情が伝わる植物たちの様子でした。
部屋に入り、陽子さんの作った煮物や漬物に兄が作った小松菜のお味噌汁、炊き立てのご飯で、絶品のお昼となりました。
その後おくってもらい、姉は駅から帰宅。私はお城の前のホテル、アルモニービアンへ。