八月花形歌舞伎 『桜姫東文章』

桜姫東文章』は、文化14年(1817)年に初演されたもので、四世鶴屋南北による作品です。
本日が千穐楽でした。

稚児菊水丸と桜姫を演ずる福助さんは頬の線がシャープで、どの場面もはっとするほどの美しさ。恋する女の姿が、良く出ていました。愛之助さんの清玄は、紫の袈裟の高僧の時の品、雷で蘇生した思わず笑ってしまう姿など、いずれも達者で、楽しめました。
海老蔵さんは桜姫に恋され愛される男の様々な状態を巧みに演じていました。時々肌を露出する場面ではそのいかにも鍛えあげたほどよい身体。それもまた歌舞伎の魅力のひとつなのだろうなと・・・。
◎今月も千穐楽の本日を選びました。いつものようにTさんに9列11番という良い席をとっていたただき、おかげさまで舞台の全体も役者の表情もじっくりと鑑賞することが出来ました。
海老蔵さんの奥様もいらしていて、帰り際お声をかけることが出来ました。