北海道ガーデン街道の旅・花とハーブを訪ねて・・・二日目(十勝千年の森)

NHK学園国内スクーリング」花とハーブを訪ねての旅の二日目・3番目の訪問先は「十勝千年の森」です。
風のガーデン」から一路「十勝千年の森」へと向かいました。

「十勝千年の森」では、6/2〜10/8まで、ガーデンショーが行われており、四人の招待作家と「恋の庭」をテーマにコンペティションで選定された、8作品が展示されていました。熱のこもったガイドさんの素晴らしい説明を聞きながら、巡りました。
招待作家のテーマは「自然との対話」「北海道の庭」「人類と自然の未来」で、一昨年の春からおよそ2年の歳月をかけて出来上がった庭とのことで、植物もすべてこの地のものが使われているとのこと。「恋の庭」は園芸品種の花も使用可能とのことでした。
常設の庭だけでも素晴らしいのですが、ガーデンショーの素晴らしさは、その発想からして見に行く価値のあるものだと思いました。10月8日までありますので、是非お出かけください。

「十勝千年の森」の地下は花崗岩の一種である麦飯石があり、水や空気を浄化しているようです。その麦飯石のベンチなどが造られた招待作家 中谷耿一郎さんの「石の記憶」の前には水清らかな小川が流れ、いたるところにオオウバユリが咲いたり蕾だったり。

「あなたに会いたくてー楡の木陰の庭で」は、白井温紀さんの作品です。あたりは自然そのままのような植物たち、そして借景の山。白井さんは三年前に神奈川県から十勝に移り住んだそうで、この作品は十勝の馬文化を表現しているそうです。
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楡の木がポイントになる、夢のような世界でした。

 テーマ「クロッシング」のダン・ピアソンさんは、「ひとつの環境から次へと続く経過」をテーマとしている庭。木道のそばの水鉢には自然が映りこんでいます。
ダン・ピアソンさんは、2002年に六本木ヒルズのガーデン設計をされた方で、同じ年から十勝千年の森プロジェクトにかかわっておられます

弧を描く木道の横の小川のせせらぎが心地よく、丸太の堰が動きと音をもたらしています。もちろんこれもデザインのうちです。

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ガーデンショーの部分を見学したら次は常設の「テーマ・ガーデン」へと移動。「アースガーデン/大地の庭」、「フォレスト・ガーデン/森の庭」、「メドウ・ガーデン/野の花の庭」、「ファーム・ガーデン/農の庭」の四つに分かれています。
この写真はアース・ガーデンです。日高山脈とその丘陵地帯に連なる丘がデザインされています。これぞまさに自然と人間の技とのコラボレーション。美しい芝は大学の先生との連携で一番ふさわしいものが選ばれているとのことでした。庭のあちこちには様々な作品が設置されているそうです。左側にオノ・ヨウコ氏の作品が展示されている館もあります。



「メドウ・ガーデン」の入口には、ダン・ピアソンさんの植栽パターンも記されています。


まくら木の園路が緩やかなカーブを描き、果てしなく広がるかのような野の花咲くメドウ・ガーデン。

端の端までも、心配りのメドウ・ガーデン。