シェイクスピアのハーブの庭

庭にテーマがあると庭づくりの楽しみがぐんと増します。

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バラのアーチの向こうに見える左右の庭はシェイクスピア・ガーデンです。

 

シェイクスピアの作品にはハーブがたくさん登場し、深い意味を持たせてありとても興味深いです。

シェイクスピア・ガーデンは世界のあちこちに造られています。

作品を読みながらはこだわりの極みで、実に愉快な庭です。

ハーブ類はできる限り園芸品種ではなく、当時(シェイクスピア1564~1616年)と同じものにしています。

 

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アーチをくぐるとこんな感じ。

塔のように突き出ているのはフラクス(亜麻)(リア王3-7)です。種から育ったものを植えて、下の部分は三つ編みにして支柱を添えています。

ブルーの花を愛でた後の今は種の形を楽しんでいます。

撮影はいずれも5月18日のものです。

 

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反対側から見るとこんな感じ。飛び石の小道の両側にシェイクスピア・ガーデンがあります。

 

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左側は何十年も前に造ったもので、両側のマートル(アントニークレオパトラ3-12ほか)が太い幹になりました。上からはハニーサックル(夏の夜の夢4-1ほか)が覆いかぶさるような勢いでしたが枯れてしまい、再度植えたものに今回花が咲きました。

 

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自作の鉢植えには、オリーヴ、ローズマリーアロエベラ、アグロステンマ、コロンバイン、キャロブ、トピアリ―仕立てのベイツリーも。

 

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右側は2018年の春に第2のシェイクスピア・ガーデンにしたものでアグロステンマ(コーンコックル、コックル、ムギセンノウ)(「恋の骨折り損」4-3ほか)のピンクの花が風に揺れています。

「明日の友 初夏号」(婦人之友社刊)で姉熊井明子との「植物からもらう力」がテーマの対談の時姉宅を訪ね、そのシェイクスピア・ガーデンと雑草の部分の荒野の「リア王の庭」にとても感動して、帰りの電車の中で、我が家にどうしたらもっとシェイクスピアコーナーを増やせるか考え、思いついたのが、隣の日時計の庭のリニューアルでした。左側から移植したりでたちまち第二のガーデンが出来上がりました。 

 

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一昨日の18日にはハニーサックル(夏の夜の夢4-1ほか)が初咲き。姉が欲しいとのことでしたので、早速摘みました。宅配便がコロナのため予約制とのこと、送るのは翌日の昨日になりました。
ハニーサックルは水戸のハーブ教室(今はナシ)のIさんより昨年再度挿し木苗をいただいたもの。地面近くで花咲き始め、とび上がるほどの嬉しさでした。

 

 

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これだけ摘みました。

一つ一つのハーブに意味があり、こうして写真撮りしておけば、様々な資料にもなりそうです。

 

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錫の容器に入れてしばし水揚げ。

 

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ラッピングしてリボンをむすび、

 

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カードを添えて発送。ラヴェンダー(冬物語4-4)、ピンク(ロミオとジュリエット2-4ほか)。

喜んでくれるかな・・・

 

 

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セイヨウオダマキは英名コロンバイン。中部ヨーロッパ原産の多年草です。「ハムレット4-5」や「恋の骨折り損5-2」に登場します。これのみ4月29日撮影。大好きな花ですので、このように春のシェイクスピア・ガーデンを彩ってくれて嬉しい限りです。

 

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シェイクスピア・ガーデンで食事待ちのニャンコたち。

 

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姉熊井明子著の名著「シェイクスピアのハーブ」(1996年誠文堂新光社刊)です。ハーブの解説やコラージュ作品など関わらせていただいた記念すべき本です。

シェイクスピアに関心ある方もそうでない方にもお勧めしたい本です。ネット又は図書館などでごらんください。