7月31日
ロンドン二日目。明日は帰国です。
本日の予定は、チェルシー・フィジック・ガーデンと、ピーターシャム・ナーセリー。
ホテルのすぐ横を流れるテイムズの流れ。その橋の上で。
「ここからの写真がいいのよ。本当は向こうに渡るともっと良いけれど」
と、柏尾さん。シャッターを押してくださいました。
空と雲が美しいロンドンの清々しい朝。
朝一番は、予定していたしゃれたレースペーパーの買い物に連れて行ってもらいました。
橋を渡った先にそんなお店があったのですが、レースペーパーはありませんでした。
かわりに、クリスマス用のリボンを購入しました。
次はスーパーで欲しいものの買い物。料理用のリンゴ、ブラムリーが£1.75 kg。これは見るだけ。
ホテルに立ち寄り買い物したものを置いてからタクシーを呼び予定の薬草園へ。
チェルシー・フィジック・ガーデンは1673年オックスフォードに次いでイギリスで2番目にできた薬草園。
「ロンドン薬種業者組合」により、研究のために創設されました。
サー・ハンス・スローンの後援を得て基礎を固めました。
本日はレストランはクローズ。でも柏尾さんが以前、薬草園のツアーに参加したらとても素敵だったとのことだったし、久しぶりに是非見たいと。
サー・ハンス・スローンの彫像。
1988年、姉との共著「ハーブ&ポプリ英国風の楽しみ方」(1989年主婦の友社刊)の撮影のため、イギリスに滞在して様々な庭園そして著名な方々の取材をしたのですがこの薬草園では、キューレイター(園長)のD氏が、日本人を迎えるのは初めてと、丁寧に庭園の説明をしてくださったのでした。
あれから29年の年月が経ち、チェルシー・フィジック・ガーデンは、薬草園(ハーブガーデン)として驚くほど充実し大変化していました。
何もかも整えられている、しかも、整然としながらも温かみも感じられるデザイン。
姉と二人で、感動しきり。
左のユーツリーに赤い実がびっしりと実っていました。実家の庭のと同じ実。
この整った「ようこそ」の雰囲気が素敵。
中に入ると、様々なハーブが、その用途や原産地別に植えられている場所が次々と続きます。
猛毒で有名な毒人参。ドクロマークで注意喚起。
さわってはいけません!
本当にニンジンに良く似ています。
これらドクロマークのものも充実。
人々はこれらを観察することにより、今後注意することが出来るのです。
品種別のコーナーのこの雰囲気はあまり変わっていませんでした。周りの木は大きくなって。
新しくできていた野菜畑そしてフルーツなどの場所。
野菜は、ヴィタミンAとCなどに分かれて植えられていて、ひと足踏み込んだ構成に脱帽。
「繊維のコーナーがあるわよ」
と、柏尾さんに教えられ行くと、
麻、亜麻などそれぞれ繊維が作られるハーブが植えられ、その上にそれで作られた布が止めつけられています。
その微妙な違いが人目でわかる方法。
なんて充実したハーブ・ガーデンでしょう。
毎日でも行きたい薬草園です。
帰りがけに右側にアガパンサスが見えたので走って行って撮りました。
アガパンサスの前の温室を覗くと、なんと、ペラルゴニウムの部屋。
センティッド・ゼラニウムだらけで、くぎ付けになりました。
そういえば前回も見たような・・・。(続く)