クラプツーリズム・イタリアから南仏への旅4・・・ヴァチカンの別荘カステルガンドルフォの庭園

5月23日
カステル・ガンドルフォは、一昨年の3月、現在の法王が一般に開放して、見学が可能になった庭園です。
昨年初めて訪ねましたが、イタリアの旅が決まった一昨年、Tさんがネットで探して下さった庭園でした。そしてTさんも参加されて昨年堪能した庭園。帰国してすぐに読売新聞の夕刊の8月の第一金曜日『桐原春子のはな紀行』や改良園の『園芸世界』でも発表しましたので、ごらんいただいた方もおられることでしょう。
今回の庭巡りの旅には欠かせないと、決めた庭園でした。

予約は11:30でした。
ところが、一か月前からガンドルフォ城内での荷物検査が始まったとのことで、時間はみるみる経過。
終了後、10分程の坂道を全員で庭へと急ぎました。
昨年植物の説明を丁寧にしてくださった植物学者のV氏には、日本をたつ前夜にメールを入れておきましたが、
ガイドさんからも連絡済でお待ちくださり嬉しい再会。お土産の好物の焼き海苔を喜んで下さいました。

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庭園入口の建物の中。
ヴァチカンの紋章が美しいです。
V氏が足の痛い方のためにそれ用の車で庭園を案内して下さり助かりました。
説明はガイドのSさん。SさんとVさんは良くご存じの仲でした。
なにもかもがスムーズ。


始めてごらんくださる皆様にとって、とても感動の庭園だと思いましたが、
昨年参加した3人にとっては懐かしい風景。また新たな感動がありました。


ヨハネパウロ二世が愛されたマリア様のいる池のある庭園。
昨年詳しくお聞きしているので、いろいろと説明が出来ました。



今年もこの見事な庭園を観ることが出来た・・・
「撮ったと思っても家に帰ると足りないと思いますよ。沢山の写真をお撮り下さいね」
と、いつも思っていることを。
この後、ポイントポイントで庭の説明や植物の説明をしながら下へと階段を下りました。


V氏が撮って下さった記念写真。


紋章の庭園のこの写真は昨年も撮ったのですが、手を抜かず先にも続く庭園デザインに、学ぶことがおおいにあります。線引きした時その先にあるフォーカルポイントに納得。傍にいた方にもその部分を解説いたしました。



この庭園の最大の特徴は、約2000年も前のローマ帝国時代の遺跡を生かして斜面に造られた庭ということ。
元々はローマ皇帝ドミテイアヌスの別荘のあった場所。
かつては300メートルもあったという、散歩用のドーム。

「ケーパーですよ」
と、私。
昨年見つけたケーパーです。
「こうして色がかわったのが収穫するのにちょうど良い蕾の状態です」
と車組の方々といらしたV氏。



ポイントポイントでV氏が説明してくださいます。
花やハーブの説明も。


泰山木が中心にある、紋章の庭園。
この後、V氏とお別れいたしました。
「お会いできてうれしかったです。格別のお心遣いの数々感謝しております。今年もいずれも手入れが行き届いた素晴らしい庭園で感動致しました。特別な庭園を法皇様のご厚意でこうして訪ねることが出来て、心より感謝いたしております。ありがとうございました」




タクシーは来ないということで、駐車場への道を、延々と歩きました。
行きも帰りも昨年とは違う道で、多分昨年の方が近道だろうなと思いながら歩きました。
駐車場近くになり、女の子が苦労しながら愛犬の散歩をしていました。
それにしても、皆様よく歩かれましたね。お疲れ様でした。
バスに乗り、添乗員さんが差し入れして下さった街で購入の御菓子が命の綱と言う感じ。
間際で変更できませんでしたが、「カステルガンドルフォの街で昼食をとれたら良かったな」と思いました。
レストランでは、ペンネやお肉料理をいただきました。水やジュースが美味でしたがもちろんワインやビールの方もいらっしゃいました。
食後皆様元気いっぱい。
トスカーナ地方の美しい景色の地へと向かいました。