アイビー製のレッグウォーマー

イギリスのコッツウォルズにあるバーンズリー・ハウスは、今は高級ホテルですが、以前はローズマリー・ヴェアリーさんのご自宅でした。
庭には沢山の工夫があり、ヴェアリーさんらしいおちゃめな発想のものもありました。
それはライム・ツリーの並木の根もとにアイビーを45cmまでに揃えて植え、レッグウォーマーに見立てていたこと。
その様子は、拙著『ヴェアリー夫人の香る庭』(2002年千早書房)の次の写真で、ごらんください。

さっそく我が家の庭にもと思い、金木犀の根元にアイビーを植えたのは、もうずーと以前のこと。
やがて、レッグウォーマーは、完璧な状態になりました。
ところが、すごい勢いで伸び始めたアイビー、
「これもなかなか良いものだな」などと思って数年経過。
レッグウォーマーはレギンスとなり、やがて木のてっぺんまで届く勢い。
このところ、どうにかせねばと思いながら、気になっていたのですが、
今朝は、「今やらねば・・・」と、木部に気根を出してへばりついたものを、ほとんどすべて取り去りました。
木犀の名前のいわれである、犀の身体のような木肌がむき出しになり、なんだか深呼吸でもしているような様子。

思い切り、短くしました。切り取ったものはこれから始末します。アイビーの跡が鞭のように残っていますね。かくれていたところにはイラガの殻もありました。

木犀の木肌がすっかり見えるようになりました。ヒマワリの種を入れた小鳥の餌入れには、シジュウカラが相変わらずきます。
◎ヴェアリー夫人のバーンズリー・ハウスに関しましては、ホテルになってからの取材を加え、大幅に加筆修正した
コッツウォルズの名園 バーンズリー・ハウス』も2011年に千早書房より出版しておりますので、ご覧くださいね。