バラとイングリッシュガーデンを訪ねて・・・11 バーンズリー・ハウス

ガーデン巡り4日目

6月20日(シェイクスピアの街散策の後バーンズリー・ハウスへ)

(バーンズリー・ハウス)
ご主人が両親から譲り受けた古い館にふさわしい庭を造ったのは、今は亡きローズマリー・ヴェアリーさんです。
繰り返し何度も訪ねて、親しくさせていただいておりました。
2001年に亡くなられた時には弔問に訪れ、息子のチャールズさんに「まだ内緒なんだけどホテルに売却することになったんだ」とお聞きした時には、この館と庭がどうなってしまうのか心配したものでした。
もう12年も経ちました。今は高級ホテルとして庭はとても美しく保全されており、宿泊客とレストランのお客に庭は解放されています。
庭の保全に関しては、ヴェアリーさんご存命の頃2年間過ごしたという、ガーデナーのリチャードさんが、がんばっておられます。


世界的に有名なこの風景。今年はとても寒かったので、キングサリもフジも咲き残り、アリウムのアフラツネンセも咲いて、まさに理想の姿。すぐそこでヴェアリーさんが微笑みかけているかのようです。



「外のキッチンガーデン、見ていってね」と必ずおっしゃったヴェアリーさん。
今年はことのほか美しいポタジェでした。

テンプルの椅子にヴェアリーさんと姉と三人でかけて、取材したこともある懐かしい場所です。
テンプルの周囲も池の周囲も大きな木などは省かれて、全体にすっきりとしました。

ヴィスタの先に、ひっそりとたたずむハンティング・レディーの像。
どこがどうヴィスタなのか、こうしたことは、もうあまり知られていないのかもしれません。
ヴェアリーさんが遺した、こうしたガーデンデザインのコツ、大切にして役立てていこうと思いました。


かつてはヴェアリーさんの居間だったところ。ご主人が亡くなった後、息子さんに贈与され、ヴェアリーさんは、隣りに移動したのでした。そして今はホテルのレストランに。
素晴らしい庭を眺めながら、料理に舌鼓とは、なんと贅沢なことでしょう。庭と反対側の入口のところでは暖炉の薪が焚かれています。
本日のメニューにはローズマリーの小枝が添えられていて素敵。
エンドウの枝先などの上に、鮭のソテーが。
あら、中が生・・・。
ガイドさんの「サーモンてお寿司の時に生で食べるでしょう。最新のお洒落な料理なんです」との説明に、納得。
豆苗とはちょっと違うエンドウの枝先もお豆の風味がして美味なものですね。
バーンズリー・ハウスを十分に楽しんだ後は、宿泊地のケンブリッジへ。