ベルガモット・Bergamot の小箱が仕上がりました!


ベルガモットはイタリア原産の柑橘類の仲間です。精油が抽出されてオーデコロンや香水に使用されます。精油の香りはとっても素敵で大好きです。紅茶のアールグレイはこの精油で香りづけされています。
 果皮の部分は南仏のごく限られた地方で小箱が作られた伝統があります。
 このベルガモットは11月19日にいただいたもので、しばらくしてから小箱づくりを始めました。
 ◎25年前、南仏・グラースの香水博物館でベルガモットの小箱を見てから、なんとか私流のものを作りたいと身近にあるオレンジを使いトライ。できあがったものを著書で発表すると、NHKテレビの『おしゃれ工房』で出演依頼があり、1998年にそのテレビで私流の作り方を詳しく説明いたしました。
 今回はベルガモットが手に入りましたので、とても作るのが容易です。なぜなら果皮の部分がとても丈夫なのです。

ベルガモット2個を用意します。ひとつは本体で一つは蓋の部分用に切ります。中身をスプーンでかき取り薄皮をむき、ひっくり返し、箱になるように、大小の入れ物にはめこみ、箱の縁になる部分を輪ゴムで押さえます。毎日動かしてくっつかないようにします。ぱりぱりに乾いたらできあがり。
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はずしてハサミで縁の余分の部分をカットします。可愛い小箱が出来上がりました。


さー、どんな絵を描きましょうか。博物館のものはあっと驚くような繊細な美しい絵柄ですが、今回はカラーペンを使いシンプルに色づけすることにしました。シルバーの色合いが全体をうまくまとめてくれました。ヴェネチアで買ったビーズに面白い形のものがあったので接着剤でとめつけました。ちょっと変わったカボチャのような雰囲気がキュート。蓋の直径5㎝です。
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表果皮の色が緑とオレンジで美しいです。日付とサインを入れて出来上がり。