グレープフルーツの果皮で作った小箱


南仏のグラースの香水博物館にはベルガモットの外皮の部分で作った小箱が沢山展示されています。
 私が始めてみたのは1986年のことでしたが、それ以後何回も訪れて観察しました。
 形はきちんと立方体などに整形されてそこには繊細な美しい絵が描かれています。恋文が入れられたとか。そのためか片手で包むとすっぽりおさまる大きさが多く鳩とハートの模様などがあります。
 帰国してから作ったのはベルガモットがないためにオレンジでトライ。可愛い小箱ができたときの嬉しさといったら!(その後ご縁があった方より大量のベルガモットをおくっていただき教室でも使用。その種で育てたものが一本庭にあります。数年前にはハーブの専門店、カリス成城で苗木を購入。実りました!)
 その後私のハーブ教室や著書、NHKのおしゃれ工房などでこの小箱をオレンジで作り発表しました。それ以来、様々な柑橘類でトライしています。
 写真は昨年の今頃作ったグレープフルーツで作った小箱
 ひっくり返して作るために内側に外皮の黄色が見えます。黒で模様をつけたのはその少し前にアフリカに行き見た様々な工芸品に影響を受けたため。乾燥している今の時期はこのような細工ものが作りやすいのです。蓋をとると今でもグレープフルーツの良い香りがします。梅雨の時期はかびやすいので、冷蔵庫の野菜室に保管しています。