プルーンが桃になってしまったお話

「あれれ、あれって桃の花だわ!」
枝垂れモモの向こうに咲くのは明らかに桃の花。

2006年10月14日にプルーンの小さな苗を夫に植えてもらいました。
2430円の苗でした。
暗紫色のスモモの仲間、プルーンがたわわに実る自家結実性の種類で、夢が広がりました。
幼い頃松本で、祖母とよくお墓参りに行ったのですが、その道に素晴らしいプルーンの木があったのです。それを夢見ていたのでした。

なかなか咲かないプルーン、しかし木は太く大きくなってゆき、あー、なんということでしょう。ある日突然枯れてしまったのでした。
芯くい虫の仕業で、不覚にも気が付きませんでした。
よくみると、根元から細い幹が伸びていました。いつの間にか芽を出していたのです。
それが育ち今年の春、ついに蕾をつけました。親木とあわせると10年目でした。
あー、何とうれしいことでしょう。やっとプルーンの実がこの庭にたわわに実るのだわ!
ところが咲いたのは白花ではなく、ピンク色。どう見ても桃の花でした。本当にびっくり。


昨日専門家のYさんにお聞きすると、
スモモは接ぎ木をして苗木を作り、それは種から育てたものを使うが、業者によってはたまたまそこにある桃などを使うことも無きにしもあらずということで、謎が解けました。
「良い実は保障できませんので、春の花として桃の花を愛でていただけるようなら育てる甲斐もあるというわけです」
とのことでした。


桃の花としてこれからは育てましょう。
春を告げる花の一つとして・・・
あーでも、桃はあるからプルーンが良かったなあ・・・