劇団民藝『無欲の人』熊谷守一物語

熊谷守一の人生を描く劇団民芸による舞台、『無欲の人』を東京新宿の紀伊国屋サザンシアターで観てまいりました。

もうずっと前、熊谷守一展を観たことがあり、その人生と絵に惹かれて、蝶や猫のポストカードを
購入したことがありました。
そんな熊谷守一さんを劇団員の千葉茂則さんが演じ切ったのです。
脚本は相良敦子さん。丁寧に描かれていて、セリフの一語一語が心に響きました。
終わりの方で熊谷守一さんの絵が次々写されるという演出も効いていて、涙があふれて止まりませんでした。
途切れることなく友情の手を差し伸べる友たちとの友情、夫婦の愛情、親子の愛情、それぞれが良く描かれ、役者の方々が素晴らしく演じられました。
最後の場面のご自宅のうっそうと茂る木々や昆虫が住む場面も良かったです。
こうしてお知らせしても もう観ていただくチャンスはなく、それが残念・・・。
あるいはどこかで再演も?
千葉茂則さんは私の高校の後輩のご主人で、ご夫妻で民藝の劇団員です。
出演される時には必ず出かけて、その役者ぶりに魅了されて帰ってまいります。