林望先生の『謹訳源氏物語講座第七回』


 雑誌『いきいき』主催による、林望先生の「謹訳源氏物語の講座」を拝聴してまいりました。
 源氏はなぜそんなに面白いか。それは、語り口が大きな要素になっていて、他のものに比べて際立っている。その例として「ドラマツルギー」という言葉をあげられました。
 手持ちカメラで必要なことはグーと近づいて描写する、そのカメラワークの確かさ。それは演劇にも通じている源氏。
 都に返り咲いて怖いものなしの光源氏の絶頂期、初音そして胡蝶のひとつづきを原文に続き詳しく解説していただきました。
 先生のお声は誠に心地よく会場に響きます。
 例えば源氏が「こまやかに笑ひたまふ」という部分がでてくるのですが、この意味は、にんまりとかネットリ、フッフッフと笑う意味で、この表現はめったに出てこないとのこと、先生の声色に思わず笑ってしまいながらの時間でした。
 日常にはない、こうしたきわめて貴重な時間を過ごし、いつものように脳細胞が活性化したような心地良さを感じました。
◎開始10分前に到着しご挨拶に。
外は一時大雨でしたので、傘にレインコート。帰りは雨もやみこのままで丁度の服装でした。 
『謹訳源氏物語八』は、6月の初めに出版される予定だそうですので、皆様どうぞお楽しみに。
「謹訳源氏物語の講座」、次回のお問い合わせは、0120-861-094にどうぞ。(いきいきサービスセンター)