甘く清々しいストックの花の香り


 玄関の扉前の両脇に置いてある寄せ植えの鉢には、常緑のベアーグラスとセンティッドゼラニウムを植えてあります。大きめな鉢ですので脇にも何かを植えます。今はストックとレースラヴェンダー。ストックは低温のほうが香りが強いので冬にぴったりの花です。
 ストックは中学生時代からその香りにほれぼれでした。まだあたり一面信州松本らしく枯葉色の冬景色、テストが終わり心が開放されるとまずは部屋を丁寧に掃除して、近くの大門沢という川の土手を下り、花屋さんでこの花を買いました。花やの扉を開けるとこの花の香りがまるで身体を包むように押し寄せてきた様子が鮮明に思い出されます。きれいになった勉強机に飾るととても満足感がありました。当時はアラセイトウといい、その店には一重の花が多く売られ、私は迷うことなくまばらに咲くけれど香りが強いその赤紫の一重の花を選びました。