柱を登る


ボクは11年前にペットショップのゲージの中にいた。
まだ生後3ヶ月くらいの頃のことだ。
動物好きのパパとママは時々ここにやってきて、犬や猫や兎や猿やオームに声をかけていた。
ある日二人はボクを見つけてくれた。店の人がボクをゲージからだして、ママの肩の所に乗せてくれた。
その時のボクのホワホワの毛がママの心をとろけさせたみたい。
「買ったら・・・」のパパのひと言で、ボクは桐原家の住猫になった。
ボクのために二人は柱に荷紐をグルグル巻きつけてくれた。幼少期はいつも上までよじ登って遊んだものだ。今は下の方で爪とぎするくらいだけどね。
でも今日はパパが遊んでくれたので、久しぶりによじ登ったよ。