牡丹の楽しみ


 牡丹を栽培しているとその華麗なる花に魅せられます。そして幼少の頃には苦手だったどこか拒絶したくなるような魔法のような濃厚な香りを、今では確かめずにはいられません。
「冬には棒状態で硬い小さな芽だったのにねー」
と、思わずねぎらいの言葉を語りかけたくなるけなげな咲きっぷり。
牡丹の楽しみは、硬かった蕾が少しずつ膨らんできて、ある日花弁がほんの少し見えて、やがてふんわり咲くという時間の経過ではないでしょうか。ですから3日もすると盛りを過ぎてしまう残念さもこれで補えるような気がします。
 寒肥をたっぷり与えて、来年も良い花を咲かせたい牡丹。
 毎年夫の誕生日4月25日が開花予定日なんです。