NHK学園 スクーリング 8 (了)

6月12日(火)今回の旅の最後の訪問地、
松江イングリッシュガーデンwww.matsue-englishgarden.jp/へと向かいました。


入り口から雰囲気があります。


右側の奥には少し宍道湖が見えている場所です。

副所長の目次博明さんが迎えて下さり、ガーデンツアーが始まりました。
「この庭園は九つのフォーマル・ガーデンと、一つのインフォーマル・ガーデンで造られ、19世紀中ごろから20世紀初めにかけての代表的な庭園様式を採用しています」
まずは、インフォーマル・ガーデンへ。



(インフォーマル・ガーデン)

一見自然と見紛うような景色が曲線の散策路や池の周囲に広がっています。
この風景は、綿密に計算されて植栽された植物により造られています。
ここでは、ポプラの仲間のギンドロが裏白の葉を見せていますし、ネグンドカエデの`フラミンゴ'やハナズオウの仲間などが、大きく茂っています。


黄金葉のニセアカシアにスモークツリー、曲線の小道が、まるで絵画のようです。



池には橋が架かっています。そこからは柳の木や睡蓮や紫色のモンテデリアの花々が見られ、
池には青空や流れる白い雲が映りこんでいます。




ガゼボ(あずま屋)には、バラの`アルバタイン'のピンクの花がまだ見られます。
いかにも英国風の風景となる、ガゼボです。
椅子も英国製でしょう。そこにあるだけで格調が感じられます。



2001年〜2009年に在任した、元ヘッドガーデナーの故キース・ゴッド氏を称えるプレートがあり、
目次さんのお話と共に、庭の歴史を知ることが出来ました。
キース・ゴッド氏は、チェルシーフラワーショーやハンプトンコートパレスショーで、メダルを受賞された方です。
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 固い土壌を改良し、骨格となる樹木やバラを植え、点景物を配
するなどガーデンの成長に大きく寄与されました。
 この2本の大木は以前この場所が古江中学校であった頃より在
るもので、キース・ゴッド氏は、これを特に気に入り風景式庭園デザイ
ンの中心とされました。
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奥に見える大木が、その70〜80年もののメタセコイヤです。




(フォーマル・ガーデン)

「英国式のフォーマル・ガーデンは、直線で区切った形に植物を植えこみ高さを表現しています。
それは、高い位置の生垣が作られ、宿根草で中くらいの高さ、定位置は1年草と2年草で構成されています」




手前の立派なツルバラの大鉢の奥に見えるのは、「ホワイト・ガーデン」です。
私の大好きな、イギリスのシシングハーストカースルのホワイト・ガーデンがモデルだそうです。
花盛りの時は、ビューポイントとなることでしょう。
アーバー(アーチ)は、英国職人の手作りとのこと。




ウサギと熊のトピアリーがありました。
もしかして、ウサギはルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」に登場の白兎?
あるいはピーターラビットかしら。
そして熊は、熊のプーさん?あるいはパディントン・ベアーかな。

トピアリーの前にある像はアリスかしら。
周囲の小石のペイビングが芸術的。
こうしたハートを感ずる完璧な手作業の庭園は他も間違いなく素晴らしい予感。


右側は野菜畑です。何人かの方が手入れされていました。



サンクン・ガーデン。沈床園と呼ばれますが、周りより低く造られているのが特徴です。
木々の刈り込みの美しさ、床面のこのレンガの組み方、間のとり方に、絶妙のものを感じます。




ロンデル(車輪の中心)と呼ばれる、噴水の広場からは、宍道湖と青空と雲が見えて別世界です。
貝殻から噴き出る噴水は優しい音を奏で、極上の気分に浸れます。



宍道湖を背景に、イングリッシュオークが気持ち良さそうにのびのびと茂り風に揺れています。
「このオークの木は、日英友好植樹活動「日英グリーン同盟2002」を記念して、英国政府から松江市へ贈られたものです」
のプレートがあり、
まさにシンボルツリー。



目次博明さんの庭園案内は、ここで解散となりました。
参加者の皆様の質問にも丁寧にお答えいただき、心よりお礼申し上げます。

◎沢山の皆様に是非ごらんいただきたい本格的な素晴らしいイングリッシュガーデンでした。




フリータイムとなり、宍道湖を背景に、Tさんが撮って下さいました。
ついに晴れとなり、宍道湖の色の青さも格別です。
この庭園の最大の特徴は、この素晴らしい宍道湖が借景にあるということですね。
良い場所に造園されたと、心から思ったのでした。




屋内ガーデンは、1,900平米の大きな温室です。
ラッチエンス・コートともよばれ、回廊に囲まれた中庭になっています。
売店でアイスクリームをいただき、自販機で冷たいお茶を。



米子駅でB班解散。残りの皆様は米子空港から羽田へ。自由解散となりました。



◎NHK学園国内スクーリング、 「初夏の山陰地方に花とハーブをたずねて」の二泊三日の旅は、
企画・監修、NHK学園 牧野淑子様、旅行企画・実施 は京王観光調布支店の大野忠則様により、とどこおりなく行われました。
参加なさった沢山の皆様と共に、感動する毎日でした。
心よりお礼申し上げます。

又次回も有意義な楽しい旅ができますよう、又お会いできますことを楽しみに。
どうぞ皆様、お元気でお過ごしくださいませ。(了)