NHK学園 国内スクーリング 5

6月11日(月)

この日最後の訪問は、島根にある足立美術館庭園www.adachi-museum.or.jp/ja/ でした。
創設者の地元出身、足立全康(1899年〜1990年)氏が情熱を注ぎ造りあげた50,000坪もある庭園は、15年連続で日本一に選ばれた日本庭園。

10年前の2008年11月の紅葉の美しい時期に、月一で連載していた、読売新聞夕刊の「桐原春子のはな紀行」の取材のために訪れましたので、どこを見ても懐かしさがこみあげました。良い庭とは、そういうものだなと思いながら。


(苔の庭)

雨に濡れて石も苔も葉も木肌もきれいです。
小島のような場所の小さな木もそのままでした。
秋にはモミジが紅葉して、それもまた美しいのです。
 


枯山水庭)

山々を借景としてまるで絵画のような日本庭園に、訪れる方はしばし口もきかずに見惚れてしまう。
この日はあいにくの雨のために、山々はほとんど見えなかったけれど、次の機会には見られるかもと、考えるほど。




(生の額絵)

「庭園もまた一幅の絵画である」
創設者足立全康氏の言葉は、この額縁を見て、実感。
芝も木々も白砂も美しい。




(亀鶴の滝)

庭園には800本の松が植えられており、7人の職人さんによって手入れされているそうです。



ビューポイントにはこのような説明文があり、足立全康氏の意図がいっそう理解でき、イヤホンガイドもあります。
昭和53年に開館8周年を記念して造られた高さ15メートルの人工の滝です。





(池庭)

伝統と新しさをとりいれた池庭。





(白砂青松庭)

横山大観の「白沙青松」をイメージして造られている。
左に赤松、右に黒松が植えられている凝りよう。




ティータイム)

良く歩き回ったので、お茶することに。
こんな素晴らしい窓辺でMさんと。
池に赤松が写り込み、さざ波で揺れて幻想的。


ミルクティーとチーズケーキでエネルギーと水分補給。



◎魅了されるのは、庭のみならず、美術品の数々です。
近代日本画壇の巨匠たちの作品1,500点が所蔵されており、庭園の四季に合わせて、年に四回展示替えが行われているそうです。
横山大観の約120点のコレクションは有名で、常時20点前後は展示されています。
夏期特別展、小展示室、大観室、陶芸作品、童画、漆芸、木彫などの展示室もあります。

絵画等展示室の撮影は禁止でしたので、目に焼き付けました。
有名な絵を次々と鑑賞出来て至福の時を過ごしました。
小野竹喬の「海」にも、感動しました。