イギリス・エセックスのコルチェスターにある、ベス・チャートー・ガーデンは、植物そのものが持つその地に育つ力により造り上げている、エコロジカル・ガーデンとして人気の庭です。6月末はこのように何もかもが美しく、惚れ惚れとしながら眺めてしまうのです。
この場所は水なしで管理している部分。
そのためそれでも大丈夫な植物を選んでいます。
紫色と反対の黄色を配して、はっとする美しさ。
砂利との色合いもとてもマッチしていて映えます。
「もともとこの場所は駐車場で、50cm程掘り起し土と砂利に分け、土には肥料などを混ぜ込んで植物を植えこんだのよ」
と、ベス・チャトーさんは私の質問に答えるためにその順序がわかる物置まで案内して下さり、その方法を詳しく話して下さったのでした。
自分の庭でやろうと思えば誰にでもできる素晴らしい方法ですね。
掘り起こすのが無理なら、専用の敷物を敷いて砂利を敷く方法もあります。
これはまさに理想のボーダー花壇です。
今進めている君津の庭園のお手本でもあり、自分でやってみると、たゆまない努力と人手と予算が必要で、この庭園がいかにそうしたことがクリアーできているか、そしてたっぷりの愛情がそそがれていることがわかります。
ネペタムッシーニ`シックスヒル・ジャイアンツ'の紫花が効いています。
ボーダー庭園と水辺の庭園の間に造られた庭園です。
小さな可愛い植物たちが今花盛り。
少し斜面になっていて、石が円形につまれて、周りは美しい砂利のグラヴェル・ガーデンになっています。
円形と角型がうまく収まっています。
素敵なデザインですね。
アメリカンショートヘアーのような懐っこいニャンコが行きも帰りもずーと案内してくれました。
◎ベス・チャトーさんは今年の5月13日94歳で亡くなられました。
あの時すぐに砂利のことを教えてくださったはきはきされていた様子、次の年は花壇にたたずみながら植物の点検をずーとされていた様子などなど。
沢山の本も出版されました。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
心よりお悔やみ申し上げます。