オイランソウの魅力

オイランソウ(フロックス、宿根フロックス、クサキョウチクトウ)は実家で祖母が大切に育てていましたので、私にとっては郷愁を感ずる大好きな花です。

昨日庭に咲いていたオイランソウ、途中で折れていましたので摘みとり台所の出窓に飾りました。他のものはほぼ終わりましたが、秋に購入したものが咲いているのです。


オイランソウは海外の庭でも気になる花です。
とても印象的な場面の一つが、フランスのジュベルニーにある「モネの庭」でした。
5月、6月、7月、9月、10月という具合に訪れましたが、
オイランソウは2011年に訪れた7月の庭で見事でした。
以前ご紹介済みのものもあります。


(モネの庭)

こうして群生させることにより、華やかで鮮やかな場面になっています。

オイランソウは、ハナシノブ科の多年草です。
原産地は北アメリカなどで、1メートル程に生長します。
夏から秋にかけて咲き、咲き終わった頃に、次の蕾が膨らんできてまた咲くを繰り返します。
やがて上部は枯れて、春になると芽が出てきて生長します。




道の奥の右側に咲いているのがオイランソウです。
左手前のスタナダード仕立てのバラは、その場面が立体的になり、花咲いていっそう華やかです。
モネの館の向こうの雲が、まるでツルが飛んでいるみたい。




少し紫がかった色合いです。
沢山の種類があり、日本でもガーデンセンターやネット、通信販売で購入できます。




(我が家の場合)

庭から摘んだ夏の花々にはオイランソウも。
なんと華やかなことでしょう。花活けは私の気持ちが加わり庭にある時とはまた違った美しさになり、それが楽しみ。
オイランソウ、ミソハギ、バラ、エキナケア、クリナム、チェイストツリー、コリウス



左の花、もう終わりと思うと上に沢山の蕾が膨らんできました。
こうして繰り返し咲きますので、最初の花が終わった時点で切ってはなりません。



大好きな花なので、ずーと作りつづけています。
信販売やガーデンセンターや知り合いのお花屋さんに注文したり。


コレクションしたくなる花です。
同じコレクターのAさんにいただいたものもあります。
今年はさし木に挑戦しています。
うどん粉病になりやすい植物です。風通し良い場所になるように注意。
私はうどん粉病を見つけた時、自家製のハーブヴィネガーを薄めて散布します。

◎オイランソウは花魁の華やかな様子と白粉のような香りのために名付けられたとのことですが、近頃はフロックスの名前が知られています。
歌舞伎を観るようになり花魁の華やかな状態を見るにつけ、オイランソウの名前がなるほどなあと思えるようになりました。
それに祖母が使っていた昔からの名前ですし・・・