6月20日(火)(京都府立植物園→びわ湖大津館イングリッシュガーデン)
(びわ湖大津館イングリッシュガーデン)
びわ湖大津館に隣接するおよそ5,900平方メートルの敷地にあるイングリッシュガーデン、柳が崎湖畔公園を訪ねました。
久西さんが迎えて下さり、庭の案内をしてくださいました。
琵琶湖を臨むその場所の庭は、グラベルガーデン、ボーダーガーデン、ノットガーデン、フレグランスローズガーデン、ランドスケープガーデンに分かれ、それらが非常にわかりやすく配置され素晴らしくて、デザインされた方の才能が感じられました。
グラベルは砂利のこと。砂利が敷かれた何気ない雰囲気が素敵なグラベル・ガーデンは、イギリスの有名な庭にも多くあります。
グラベルガーデンを通り過ぎるとレンガ塀の隣りの部屋は、ボーダーガーデンです。
びわ湖大津館をアイキャッチャーにして塀沿いに、ぐるりと続きます。
大津館はもともとは1934年、外国人観光客の誘致を目的に国際観光ホテルとして建設された旧琵琶湖ホテル本館をリニューアル活用した大津市の文化施設です。旧ホテル時代には、昭和天皇はじめ皇族の方々、ヘレンケラーやジョンウェイン。川端康成などが訪れたそうです。ホテル移転の際、保存運動が起き、2002年改修保存され建物は岡田建設事務所がうけおい、それは歌舞伎座と同じ。桃山様式とよばれる外観が存在感を放っています。
素晴らしいノットガーデンが格調高くありました。
琵琶湖そして対岸の噴水でしょうか。水煙が上がっています。
それは目を見張る光景でした。
とても手入れが行き届いている。その上植物の選択が巧みで、アメジストセージが秋に豊かに咲く様子までもが想像できました。
ヨーロッパでは、ノットガーデンは王侯貴族の館の庭に作られ、家の紋章のことが多いのです。
ここは、大津館の紋章が元になっているのかしら・・・と思い、久西さんにお電話でお聞きしました。
「大津館のマークをモチーフにデザインし、ボックス(セイヨウツゲ)でその線を描いています。これは2002年に造られました」
とのこと。
やはり!(写真撮りで遅くなりましたので、皆様には説明済みだったかもしれません)
ちなみに今咲いているパンジーの後はピンクのベゴニアに植え替え、やがて咲くアメジストセージと秋の終わりまで賑やかに咲いてくれるとのことでした。納得の植栽でした。
フレグランスローズガーデンが、びわ湖の前に大きく広がっています。
久西さんともう一人説明して下さった橋本さんと。
暑い中、詳しい説明をしていただき、ありがとうございました。
また訪ねたい素晴らしい庭でした。
今後のご発展を楽しみに致しております。
2015年春には、バラゾーンがリニューアルされ、京浜園芸のローズソムリエ小山内健さん監修により、150種程2000株のバラが植えられていました。香りのあるバラ、音楽家、皇室、画家、俳優、F&Gローズなどのゾーンでまとめられ、それらがどれも咲いていて、ひとつひとつ確かめるのが、楽しい時間でした。
どのバラも最高の花時でした。
香り良く幸せな時を過ごしました。
またローズアーチをくぐりノットガーデンを鑑賞。
びわ湖大津館があるからこそのノットガーデンの存在。
お互いが惹きたてあって、ますます存在感を示しています。
行きに見られなかったボーダーの部分を細かく鑑賞。
びわ湖大津館の対面の部分のフォーカルポイントが、上品で上質。
ホリホックは私の好きな色合いがこうして咲いていて、サプライズ。
入り口のところの何気ない多肉植物。
記念植樹 「びわ湖大津館築80周年記念」 サトザクラ 2014年10月27日
琵琶湖大津館の入口。
タイルの色合いも、鉢も寄せ植えの花の色合いもあか抜けていて素敵。
琵琶湖が見えるレストランでランチ。
◎名残惜しいのですが、NHK学園国内スクーリング『京都・神戸に花とハーブを訪ねて』の二泊三日の旅のご報告はこれで終わりです。旅に参加なさった皆様、庭の旅いかがだったでしょうか。来年も素敵な庭の旅をごいっしょしたいですね。
どうぞそれまで、お元気にお過ごしくださいね。
旅で訪問時、迎えて下さり丁寧な説明をしてくださいました皆様には心よりの感謝を申し上げます。
この旅の企画・監修をしてくださったNHK学園の牧野淑子様、京王観光の大野忠則様、今回もお陰様で皆様有意義な時を過ごされたようです。いろいろとお世話さまでした。ありがとうございました。
なお、食事につきましては、まとめて書きたいと思っておりますので、お楽しみに。(了)