NHK学園国内スクーリング『小豆島に花とハーブを訪ねて』・・・5

深山イギリス庭園(2の2)

ローズガーデンを出て左側に進むと立派な藤棚があらわれました。
花盛りの写真を見せていただきましたが、それはそれは見事でした。
その時期は香りも素晴らしいことでしょう。
藤の花は世界中で愛でられ、イギリスの庭でもイタリアの庭でもヴァチカンの庭でもカナダの庭等々でも見られました。
この写真は藤棚をくぐり抜けたところで写真撮りしましたが、右側には周囲の景観を見渡すガゼボがあります。
ゆっくりくつろぎたくなりますね。





その藤棚の次の庭は「夏花の庭」です。夏にはペンステモンやリアトリスなどが咲き誇るとのこと、今は秋ですので花は望めませんが、英国庭園の特徴の一つ、花がら摘みせずそのまま残し、末枯れた様子も楽しみたいですね。
この写真は次の庭まで行き、振り返った場面。





次の庭は「ホットカラー・ガーデン」です。
ニシキギが植えられていますので真っ赤になった頃、年に何回目かのピークを迎えることでしょう。
それは11月中旬から後半にかけてとのことでした。
ただし天候などにより変化がありますので、訪ねたい方はお問い合わせの上にどうぞ。

◎三年前の9月に訪問した英国王立園芸協会の分園のローズムアーで見た「ホットカラー・ガーデン」が、私にとって初めてのものでした。それは見事で感動したことを思い出しながら見学しました。

鉢ではエキナケアが咲いていました。



庭からその先を見ると、必ずフォーカルポイントになるものが置かれており、ここでは鉢植えでした。




「ホットガーデン」を出た左の道は、右側に「ホワイト・ガーデン」があります。
正面にフォーカルポイントの鉢。
これによりヴィスタ(軸線)を設定。その通景線により、道はより一層長く感じられます。
その隣りに馬の彫像があります。




「ホワイト・ガーデン」は、デザイン良く、親しみも感じられました。
こうしてみると、敷石のレンガの置き方もデザイン上よく工夫されていることが一目でわかります。
また構造物が良い感じ。これなら花が咲いた時も見栄えがすることでしょう。
アガパンサス、泰山木、マーガレット、バラ`フラウ・カール・ドルシュキ'、ギボウシオオデマリが植えられているとのこと。

◎ホワイト・ガーデンは、シシングハーストのものが世界的に有名です。
憧れて我が家でも造り続けております。






ヴィスタの先の横にある馬。
端正な横顔を見せながら、梅と桜の苑を眺めています。
ピンクの八重咲きの梅の`楊貴妃'が咲き、
日本で昔作っていて絶滅と思われたものそれを見事蘇らせた大白桜が四月に咲きます。
満開時の写真をここでも見せていただき、様子がよくわかります。





すぐに気が付きました。塀の上の金色の飾り。
「ピーターさんが、そのままではなく飾りをつけたいといい、皆でその作業をしました」
と、岡さん。
こうしたことで、お庭はいっきにグレードアップしますね。ステキ!
丘へと進みました。




斜面には竹で作った四つ目垣状のものが設置され、そこにはお茶の花が満開です。これも素敵な選択だと思いました。
お茶の木から紅茶も作られます。紅茶大好きなイギリス人ですもの。



丘の上からの贅沢な眺め。
今歩いてきた6つの庭が見られます。
ここは(2の1)での「彫刻の回廊」のところです。
良くわかるでしょう!


インフォメーションセンターの壁部分にはリンゴのエスパリエ仕立てがありました。
イギリスのポタジェではよく見られる仕立て方です。
おもわずニッコリしてしまいました。


インフォメーションセンターも絵になりますね。
どこにカメラを向けても絵になる風景。
秋の庭園で十分に楽しむことが出来ました。


岡さん、ご丁寧な説明をありがとうございました。