NHK学園 国内スクーリング・・・6 ヴィラデストガーデンファーム&ワイナリー

「軽井沢・八ヶ岳に花とハーブを訪ねて」 6 

7月9日・・・ヴィラデストガーデンファーム&ワイナリー




ラヴェンダーが咲いてまるでプロヴァンスのよう。
上田盆地千曲川そして北アルプスを望む絶景。

画家やエッセイストとしてもご活躍の玉村豊男さんと、奥様の抄恵子さんのガーデンファーム&ワイナリーの庭です。
周りには6ヘクタールもの葡萄畑が広がり、今年はそれ以上となるそうです。
レストランの前にはこのラヴェンダー畑等々素敵な1000坪ほどの庭があります。
坂道をおりるとあらわれる様々な庭。
他にはないこの大自然の借景を十分に生かした、とても気持ち良い庭です。




花壇には初夏から夏にかけての花々が真っ盛り。
白い雲に青い空、白いアジサイアナベル
絵本の世界に入り込んだような雰囲気です。




スモークツリーやジャーマンアイリス水仙等々は、
ご夫妻の長年の友人だった村田ユリさんの庭からのものとのこと。
村田ユリさんは画家そしてエッセイスト、フラワーアレンジメント、園芸家として名が知られ、ジャーマンアイリスの専門家でもありました。
姉も本の装丁をしていただいたそうです。
1997年に亡くなられ、この庭では「メモリアルガーデン」(御代田の農園の思い出)というコーナーが設けられています。
そこに咲く「スモークツリーはガーデンの宝物です」とパンフに書かれていて、ご夫妻との暖かな交流が感じられます。





斜面に作られたのがわかる写真でしょう。
下の方にはラヴェンダー畑の紫色が見えます。
手前に勢いよく咲いているのは、ロシアンセージです。


入ってすぐ右側のハーブ&野菜のコーナーです。
他にも広い野菜畑があり、レストランで使用されます。




その入り口にはクレマチスが花盛り。
斜面の脇はボーダー花壇です。
入ってくるときにはさほど気が付きませんでしたが、こうして眺めると計算されてとても美しく植栽されていることがわかります。
右側奥は、これから行くレストランの建物です。




おー素晴らしい!
ダイナミックだったり、愛らしかったり。
庭で収穫された花々がそこここでフラワーアレンジに活かされています。





ヴィラデストランチコース

ヴィラデストランチコースは
前菜・・・野菜づくし「初夏のヴィラデスト」、これが素晴らしく美味しい。
主菜・・・三種類から選び、私は「信州ハーブ鶏のロースト、レモンと緑オリーブのソース」 生姜風味でマリネした信州ハーブ鶏をロースしたもの。レモンのコンフィとグリーンオリーブのソースで。玉村さんの絵が描かれた絵皿そしてナプキンなどで、五感が満足の絵画的な美味しい食事!
本日のデザートとハーブティー又はコーヒー。
美味しい手作りパンも。
皆様、ヴィラデストガーデンファーム&ワイナリーで造られたワインとともに、庭で採れた野菜やハーブを使った美味しい料理に舌鼓。



食事中、みるみる暗くなり強烈な雷雨。
先程までの青空と白い雲が別世界のようです。
先に庭をめぐっておいて良かった!





ワイナリーはレストランから見下ろせます。
日本でも一番規模の小さなワイナリーの一つとのこと。

パンフレットには
「伝統的なフランス産オークの発酵樽を用いながら、イタリアやアメリカの最新式醸造機械を備えるなど、最も進んだ高級ワインの製法を採用しています。」と書かれています。また、「フランス・ブルターニュ地方の製法に学んだリンゴのシードルと、イタリア式グラッパも製造している」とのことで、是非沢山の方にご賞味いただきたいですね。


地下には玉村豊男さんのギャラリーがあります。
玉村さんの植物の絵は沢山のファンがいます。
モデルは庭やファームで咲く花や野菜や果物たち。
繊細でナチュラルで温かみが感じられる絵。
その奥には、日々の暮らしを慈しみながら力強く生きる姿も感じられます。
だから皆その絵を身近に飾っておきたいと思うのでしょうね。

上から見下ろしたワイナリーが地下でも見られます。

雨がやっと小やみになってきました。
バスまでは少し歩かねば。
抄恵子さんと記念撮影。
お会いできてとても嬉しく思いました。
またうかがいたいとおもいます。
玉村さんにはお出かけのためにお会いできませんでしたが、どうぞよろしくお伝えくださいね。



バスまでの道はワイン用の葡萄畑を眺めながら。
行きは、白い雲と青空で葡萄畑の緑が映えていました。
今は雨がまだ少し残り暗い空にわずかに明るさも。
先程までの豪雨が畑にまだ残っています。 
植物にとっては、恵みの雨なんでしょうね。