マユミの実

マユミは漢字で書くと真弓。ニシキギ科の木本です。
真弓ちゃんと呼びたくなるような愛らしく好ましい色合いの実。
レフ版をあてながら撮影しました。

松本の夫の実家の庭からもらった小さな苗がすくすくと生長しました。
松本に出かけた時、庭をひとまわりするのが、とても楽しみでした。


お見合いで始めて訪問した時は、庭は木々が茂る自然風のものでした。
その後大きな池が作られてその周りに木が植えられているものに大改造されました。その向こうには畑や果樹もありました。
結婚し子供が生まれてからも、よく桐原家は家族全員が松本に集まりました。
ある年の夏休みのこと、庭巡りをして見つけたマユミを見て、欲しいなと思ったので、
「この木、さし木したいので一枝いただいていいですか?」
と、舅に聞くと、
「さし木で着いたものがあるから、これを持っていきなさい」と、包んでくれたのでした。
嬉しくて帰宅してすぐに植えました。


こうして美しく実ると、ふと、今は亡き、優しかった舅と姑を想い出します。
お二人ともに私の両親の先輩にあたり、日頃から仲良くお付き合いをしていたのでした。
そのころはむろん、お互いの息子と娘が結婚するとは、思いもしないことでした。



この庭は数年前に建て替えと同時にまたまた大改造され義弟夫妻は若夫婦と同居となり、若い感覚の素敵な庭園になりました。恵美さん作庭の玄関部分がとても私好みの植栽で、びっくりし親しみを感じました。庭にはその後ピザ窯もできたとか、今度訪ねるのが楽しみです。