庭のハーブ 7・・・チェイストツリー(イタリアニンジンボク)

地中海沿岸原産で芳香があります。クマツヅラ科の落葉樹です。チェストツリーともいいます。

ハーブとしては、乾燥した果実にホルモンに似た成分が含まれ、男女いずれも、純潔を守るために使用されてきました。チェイストは純潔の意味です。
例えば、ヨーロッパの修道士たちは性欲を抑制する作用のあるこの果実の粉末を胡椒(ペパー)として使用したといわれ、修道士の胡椒(モンクス・ペパー)とも呼ばれます。
花がこのように美しく、初夏の頃の花後剪定すると、今の時期にはこのように沢山の花と蕾が枝先にあります。
とても丈夫で剪定にも耐えますので、庭に植えたり鉢植えで育てると良いでしょう。
春先芽が出るのが遅くて心配しますが、やがてスクスク育ちます。
枝が伸びてしなりますので、伝統的にバスケットの材料にされます。

参考文献
原色百科世界の薬用植物 Dr.マルカム・スチュアート エンタプライズ社 1988年